若者当事者全国集会が開催されます!
若者当事者全国集会とは
大阪府豊中市で2日間にわたって開催される「当事者」のための集会です。例えば「ひきこもり」や「不登校」などの当事者や経験者、あるいは今の社会が生きづらいと感じている方、集会の名前には「若者」とありますが、これは相対的な概念です、年齢は関係ありません。そんな方々が集まって、昨日より今日がほんの少しだけ楽になれたなら、しんどい日々の中でのオアシスのような2日間になれたなら、心から幸いだなと思ってこの集会を開催します。
http://www.wakamono.info/
開催にあたっての3つの理念
1.当事者・経験者同士の対話――生の声が響き合う場を提供する
私たちは本集会を通じて、あらゆる当事者・経験者同士が生の声を響き合わせ、対話し、交流する場を作ることを第一義的な意図としています。しかしその裏側には1つの信念があります。これまでも「若者支援」や「ひきこもり」に関わる様々な立場から全国的な組織化が行われ、集会が行われてきました。それらの中心を担ったのは支援者であったり、教育関係者であったり、親であったりと、ほとんどが当事者自身によるものではありませんでしたが、これは全く批判に値するものではなく、むしろ当事者の周辺に居る様々な立場の関係者がたゆまぬ努力を続けてきたことの一つの「成果」です。しかしながら一方では、このような当事者不在の「成果」にのみ根拠を依存する支援・実践は、必ずしも当事者によって求められているもの、必要としているものと同一では無かったことも事実です。本集会ではこれまで「ひきこもり」支援の中心を担ってきた多くの方々に対しても、多様な生の当事者の声を味わって頂ける、また、共に響き合える場となれば幸いだと考えています。
2.様々な当事者関連団体の紹介
支援機関に助けを求めた当事者の多くは、自力だけでの立ち直りが不可能であると認め、最後の力を振り絞ってその扉を叩いています。このとき当事者の多くは、自分を助けてくれる支援機関が“そこ”しかなく、目の前にあるのが唯一の“助かる道”だと思いがちです。しかしながら、どれだけ優れた支援であろうとも、個人にとって合う、合わないは、当然に出てくるものです。自分にとって「合わない支援」に出くわしたからといって、絶望することはない。私たちは本イベントの実施を通じ、様々な当事者関連団体を紹介することで、一つの支援が合わなかったからと言って「だからといって、絶望しなくても良いんだ」という豊かな現実を、単なるメッセージとしてだけでなく、この場での経験を通じて当事者自身に届けることを意図しています。
3.「社会」に合わせる生き方を越えて――
行政、支援者、親、教員等の当事者に関わる様々な主体が、いわゆる「“社会から外れた個人”をまた“社会”に適合させる」という前提のもとで様々な実践をしています。一方で近年では当事者やオルタナティブな支援者が、そのような「既存の社会」を越えて「新たな社会」を作り出し、これまでの「支援」が示してきた生き方とは別次元の生き方を実践している方々がたくさんいます。本集会では、このような既存の「社会に適合させる」ことにおける「多様な支援」のみならず、ひきこもりに限定されず、「生きづらさ」「当事者」「新しいライフスタイル」というより広い枠組みでバラエティーに富んだ登壇者を招待することを通じ、「多様な価値・生き方」を具体的な形で提示し、全ての来場者に夢や希望を伴う形で知ってもらうことを意図としています。
日時:2017年2月25日(土)-26日(日)
メイン会場:千里文化センター「コラボ」(大阪府豊中市)
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/shisetsu/sonota/gaiyo.html
サブ会場:上新田会館(大阪府豊中市)
https://shinden-k.jimdo.com/
参加方法:事前の参加申し込み制(空きがあった場合当日参加可)
参加費:無料(任意募金制)
対象:当事者・経験者、家族、支援者、一般の方等関心をお持ちの方
【プログラム】
第一部 活動紹介 25日(土)13:00-19:00
全国各地で活動をしている15の団体・個人が、持ち時間18分で自分たちの活動を紹介します。(内閣府平成28年度「子ども・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」として実施)
会場:千里文化センター「コラボ」(大阪府豊中市)
定員:150名
(1)一ノ瀬かおるさん NPOそーね(大阪)
https://npo-sone.jimdo.com/
(2)藤井裕也さん NPO法人山村エンタープライズ(岡山)
http://sanson.asia/
(3)中村友紀さん NPO法人どりぃむスイッチ(広島)
http://dreamswitch.or.jp/
(4)古豊慶彦さん 不登校・ひきこもり情報誌「今日も私は生きてます。」編集部(長崎)
(5)下田つきゆびさん つきゆび倶楽部(高知)
(6)児島一平さん NPO法人みんなの未来かいたく団(大阪)
http://ameblo.jp/mintakudann/
テーマ:ひきこもり×耕作放棄地再生・農
(7)田中敦さん NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク(北海道)
http://letter-post.com/
(8)木村ナオヒロさん ひきこもり新聞(東京)
http://www.hikikomori-news.com/
(9)林 恭子さん ひきこもりUX会議(神奈川)
http://blog.livedoor.jp/uxkaigi/
テーマ:ひきこもり女子会~実践例から考える本当に必要な支援とは
(10)鈴木美登里さん NPO法人オレンジの会(愛知)
http://orange-net.info/nagoya/
(11)町田弘樹さん NPO法人ニュートラル・スタッフ(京都)
(12)中村建二郎さん NPO法人わかもの国際支援協会(大阪)
http://wakamono-isa.com/
第二部 懇親会 25日(土)20:00-22:00
飲食物は全て参加者各自が持ち込みの懇親会です。飲酒も可能です。
会場:上新田会館(大阪府豊中市)
定員:50名
第三部 夜通し交流会 25日(土)22:00-26日(日)08:00
第四部へと繋ぐ、夜の架け橋。
※未成年の方は親の同意書が必要です。
会場:上新田会館(大阪府豊中市)
定員:30名
第四部 シンポジウム「(仮)つらさを、どう受け入れよう」26(日)10:00-12:00
主催4団体の若者当事者らによる、第一部活動紹介を受けてのシンポジウムです。異なる文化や多様な生き方・価値観に触れて、私たちはこれからどう生きていくのか。日々のつらさを抱えて、いかにして未来へ向かっていくのか。会場と共に考えることのできる時間になれば幸いです。(内閣府平成28年度「子ども・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」として実施)(テーマは変更する可能性があります。)
会場:千里文化センター「コラボ」(大阪府豊中市)
定員:150名
登壇・出演者:
泉翔 NPO法人ウィークタイ(大阪)
http://weaktie.org/
宮武将大 一般社団法人hito.toco(香川)
http://hitotoco.or.jp/
横山泰三 NPO法人わかもの国際支援協会(大阪)
http://wakamono-isa.com/
森下徹 NPO法人グローバル・シップスこうべ(兵庫)
http://www.global-ships.net/
参加申込について
この集会は事前参加申し込み制です。残席があった場合には当日参加も一部可能にさせていただく予定ですが、場の安心・安全を保障するため、また当日来場したのに定員越えのため参加出来ない方が出ることを防ぐため、基本的には全ての皆さまに事前参加申込みをお願いしています。ご協力いただけますと幸いです。
方法は、サイトフォームからの申込みに加え、1月より電話及びFAXでの申し込みも開始いたします。
お申し込みは、こちらのページからお願いします。
http://www.wakamono.info/about
2日間の四部制で、各部によって定員が異なります。ご参加される「部」を忘れずに記入してください。
また、本イベントは登壇者交通費や会場費等の一部に内閣府と豊中市からの助成を受けた都合、参加費を無料としています。不足の経費につきましては寄付金を頼る形で実施しています。当日の寄付も受け付けしておりますが、事前よりご支援下さる方には下記の口座にお願いいたします。
ゆうちょ銀行
記号番号: 14040-14069621
加入者名: 特定非営利活動法人ウィークタイ
主催:NPO法人ウィークタイ、NPO法人グローバルシップス・こうべ、NPO法人わかもの国際支援協会、一般社団法人hito.toco、豊中市、若者当事者全国集会実行委員会
第1部と第4部は、内閣府の平成28年度「子ども・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」として助成を受けて実施します。
※都合により内容などが変更になる場合があります。